静岡県臨床整形外科医会
SCOA
(Shizuoka Clinical Orthopaedic Association)
 
静岡県臨床整形外科医会の
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静岡県臨床整形外科医会会長  渡邊 勝典

当会は静岡県で整形外科のクリニックや個人病院を開業している約200名の整形外科医によって構成されている会です。

 

さて、4年程前より人生100年時代の経済社会システムを構築するための会議が国で行われています。人生100年に向け、高齢者から若者まで全ての人が元気に活躍し続けられる社会を目指すことが構想の中に織り込まれています。平均寿命(令和3年で男性81.6歳、女性87.7歳)ではなく、健康上の問題によって生活が制限されない、活動できる健康寿命こそが大事なのでしょう。平均寿命から寝たきりや介護を要した期間を除くと健康寿命と考えられますが、医療面から眺めてみますと、介護が必要となる主な原因としては現在、認知症、脳血管疾患、そして最も多いのが関節疾患、骨折・転倒という整形外科治療が必要な病気、ケガで、原因の約4分の1を占めています。

 

 介護が必要となる前の段階に近頃TVでもお馴染みのロコモと呼ばれる状態があり、ロコモの段階で積極的に治療を行って介護が必要とならないようにすることが大切です。ロコモは立つ、歩くなどの移動する力が衰えた状態であり、当会におきましても他県の整形外科の会と同様に、勤務医の整形外科の先生方と協力して、毎年10月に県下3会場に分かれて静岡県の皆様にロコモに関する普及活動として、年ごとにテーマを替えて講演会や医療相談を行っております。ロコモや介護予防にご興味がございましたら是非ともご参加ください。

 因みに最近は、子供たちの中でもスポーツクラブや部活動で体の成長が未熟な時期にもかかわらず、体を酷使してケガをおこしてしまう子供たちがいる一方、スポーツや運動が嫌いで体を動かさず成人してもこの傾向が続き、ロコモ状態になっていく方たちや、あるいは子供の時から基本動作としての片脚立ち、しゃがむ、両腕を垂直に上げる、体を前屈して指を床につけるなどの動作ができない、子どもロコモとされる子供たちもいます。

 

 ロコモの話が主体となりましたが、整形外科医が診察する病気やケガは多岐にわたります。ご高齢の方から乳児に至るまで、首から足のつま先までのからだや手足を動かす骨・関節・神経・筋肉の病気、ケガを全て診察します。労働災害や交通事故によるケガもお任せください。

 

 尚、当ホームページでは県下の整形外科のクリニックや個人病院を探すことができます。整形外科で的確な診断、薬、リハビリ、注射、処置、小さな手術、装具、自宅での体操などの治療を受け、それでも良くならない場合はドクターと相談して総合病院へ紹介、手術を受けるなどの選択肢もあります。勿論、最初から手術が必要となるケガや病気の状態もあります。まずは的確な診断が大事。是非、当ホームページの整形外科ドクター検索をご利用ください。

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